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夕日と黙る██。

制作:礼拝堂七号室

あなたの知っているすべてのものと同じものを見たかったのは本当よ。

例えば、海鳴りを背負う満潮。

 

黒く溶けた躰は風に揺れて死んだ。

端に寄せたカトラリー。

あなたを待つのは飽きた。

(皮肉にも幸運ね、何も知りえないのさ。

 戻れてなどないから天国にはひとりで。)

 

朝食を用意して、変わらぬ新聞読み、長椅子に腰かけてあなたを待ってる。

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