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残雪のみる夢

歌唱:久歌アイム

制作:えのやま

オフボーカル

去年より冷たくなった手で触れる雪の温度は同じ

格子越しの深雪は目が痛くなる位綺麗で、

幸せな幻を願ってしまう

 

凍る息はあなたを呼ぶ声の軌跡

寒空吹き荒ぶ風に乗せて

悴んで億劫な意識は夢の淵

醒ます陽光をずっと待っている

 

 

去年より寂しい銀世界

雪に濡れる花弁は無い

聖夜も年の始まりも冷え込んでいることを

今年も知らずにいたかった

 

雪解けはいつ来るのだろうか

あなたの暖かい手で春へ誘って

 

凍る瞼はあなたを願うための帷

僅かな温もりが幻を呼んで

悴んで億劫な意識は夢の中

醒ます聞きなれた声を待っているけど――

 

 

軋む肺に香る雪解けの予感

忘れるはずのない拭う指先

錆びた鍵を開けてどこまでも行けるよ

その手で春の在る場所へ

 

凍る体はあなたと旅立つために

差し込む希望に二人、身を委ねて

はにかんで笑う姿は夢の跡

醒ます陽光をずっと待っていよう

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