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礼拝堂七号室
旧Ritus
旧Ritus
酷い有様だな、匙を投げようかな。
嘘を重ねていく君の爛れた肺臓。
悪い冗談なら、笑い飛ばすのがいい。
それはあの日からの綺麗な隠し事、さ。
君の胸が暴かれる。
蝉の声も聞こえていたよ。
優しいまま触れてやる。
意味の消えた儀式です。
夜も眠れぬ程溺れそうな君が、
明日を描こうとは何と滑稽だろう。
柘榴の実が落ちていく。
僕はそれを拾っていたが、
君はすでに枯れている。
間抜けの面 見てみろよ。
混濁な故、ツベルクリン超常現象。
向日葵の死は君を綺麗にしていく。
意味を亡くした二人きりのサナトリウム。
最後の儀式、もう二度と触れられないの、さ。
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