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mimicking CigarKiss(seruhukabaa)

制作・歌唱:えのやま

傍らに佇む君は神様みたいだ
膿んだこの片胸を愛してくれた

嘗て憧れた残滓を息が出来ない程吸って
寂れた片胸に燻りを窶せばいまに死ぬでしょう

燃ゆる胸 美しい景色
巻煙草 ありもしない夢
息詰まり 輝かしい日々
リノリウム 空想的発明

警笛が追い詰めれば左様ならの合図になる
羽撃きは波紋になる
落ちてゆく 落ちてゆけ どこまで

真夜中に騒めき聲 一つ胸と共鳴したなら
降り続く雨音だけがその音を掻き消してくれる

窓際で午後七時前に
過ぎてゆく雲を眺めていた
物言わぬ濃紺の空が
白けたら朝を纏う

全能の神様ぶった君はただ笑う
もう声も錆びついて動けない私を赦す様に

ねえ 君にはどう見えている?
ねえ 私はどう見えている?

手遅れが残る微熱 それだけが別れの合図
騒めきが止まなくとも暮れていく 暮れていく それでも

作られて塗り重ねて綺麗なまま葬送されたら
灰だけが遺るのです
だからせめて君の遺書になりたいな

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